インベスター猫を悩ませる銘柄の一つ、ライザップ。
決算発表では予想を大きく下回る赤字。加えて「継続企業の前提に関する注記」まで出てしまいました。
蘇るあの連続ストップ安の記憶。。。
今回もどうなることかと思っていたら、意外と耐えてくれています。
さて、それでは決算内容をみてみましょう。業績、CF、優待の視点で考えてみます。
1.業績
まず、業績ですが、構造改革費用を計上したことで赤字になることは理解していましたが、赤字幅が拡大しています。
ちなみに上場子会社の営業利益はこんな感じ。今期膿を出した分、来期は回復するようですが、気づいたら赤字も拡大しているし、もはやどこまで信じていいのやら。。。
「まぁでも、IR資料では本業のライザップは好調っぽい書きぶりだし、いいかな」と思っていたのですが、なんと本業だけわざと明確な数値がない。
決算短信を見ると以下のような記述(ハイライト部分)がありました。なんか大幅に減益なんですけど・・・ボディメイクは営業利益が3.5倍なのに、この結果。。MRKホールディングスが悪いんでしょうけど、心配になります。。
2.CF
業績については、不安要素はありながらも膿を出し切ったと捉えてあげることもできます。菩薩のような優しさが必要ですが・・・
気になるのがCFです。決算説明資料では、潤沢なキャッシュを保有しているような書きぶりですが、これって増資(354憶)も含んでますよね?
と気になって、CF計算書を見てみると、昨年度のCFは以下の通りです。
営業CF▲104億
投資CF▲77億
財務CF 186億
ってことは増資してなかったら、現預金の水準やばいことになってません?「422-354(増資)」で68億だから、今期は金繰りが心配なレベルだったのですね・・
もちろん、松本さんがいなくなっても新規M&Aは凍結だろうし、不採算事業の売却もしてるので、もう少しCFは改善するとは思いますが、心配です。
ただ腹落ちしない点が一個あって、IR資料上も以下のような記載があります。
構造改革費用だし、そりゃそうだと思うのですが、それにしては営業CFが悪すぎる気がします。やはり本業が良くないのか?と心配になります。
ってかこの状態でコミットメントラインを設定したメガバンクの担当者はすごいと思います。もちろん一年では潰れることはないと思いますが、本業が改善しない限り、来期以降の更新は厳しいでしょうね・・
3.優待
実際に400株持っているインベスター猫にとって、復配はポジティブです。ECサイトの増加もポジティブです。
4.結論
インベスター猫の結論としては、まだ売らなくてもいいけど、1Qや上期の決算で営業CFが改善してなければ、損切りもありかなと思ってきました。。
5.蛇足
それにしても、このIR資料、プレゼン資料としては見やすいな~と思いました。これだけのマイナス要素がありながら、こんなにもV字回復のストーリーを紡げるとは・・・。
がんばれライザップ!!!
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