インベスター猫を悩ませる銘柄、ライザップ。
2020/3月期の第二四半期決算が発表となりました。14日発表されて、15日の株価は約7.7%の下落となりました。
さて、中身を見ていきましょう。まずはPLから。
前期に特損で膿を出していますので、今期は償却費などの負担が減って営業利益は黒字になっています。この点は素直に評価できるのではないでしょうか?
ただ、気になるのはこちら。
新リース会計基準の適用です。RIZAPグループは店舗ビジネスなので、賃貸借契約が多いからBSが拡大するのでしょう。
ただ、注目すべきは営業利益とCFへの影響です。
営業利益が+23億。ということは、ちょっと上に戻ってみてください。
半期の営業利益は27億円。差し引きすると4億円・・・よく見るとまだ回復したとは言えないレベルです。油断すればすぐに戻ってしまうでしょう。
ライザップさん、自分自身もリバウンドしないように頼みますわ・・・
さて、その後も財務健全性と続き、一応問題なさそうに見えますが、インベスター猫はこことCFが一番心配です。
連結CFを見てください。
一見すると、営業CFは黒転!財務CFは減っているけどこれは有利子負債を減らしているからで、多少現金が減ってはいるものの問題ない!
と思ったのですが、先ほどのリース会計基準の適用を思い出してください。
営業CFへの影響は+64億です。
これを戻すと営業CFは▲14億のマイナスなんです。
つまり本業は全然戻ってきてないんですよ!!
ビジネスをしているのに、本業で現金が減っていくって・・・
それを表すかのように、中核事業であるRIZAP関連事業も今までのように伸びなくなってきました。。
IR資料にも書いてある通り、決算発表で一時的に印象が悪くなったことは要因ではあると思いますが、最近町中にパーソナルジムが乱立していることからも顧客がそちらに流れているのでは?と思ってしまいます。
ぱっと見の印象は良かったのですが、よく見てみるとまだまだ回復したとは言えない状況です。だから株価も下がってしまったんでしょうね・・・
不安ばかりですが・・・
がんばれライザップ!
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