Kindleで無料だったので読んでみたら胸熱でした。
主人公は、勉強でも人付き合いでもなんでもそつなくこなすけど、熱くなれるものがなくて、毎日を空虚に過ごす高校2年生。そんな主人公が、1枚の絵に出会い、絵を描く楽しさを知り、「東大より倍率が高くて難しい」芸大を目指す青春物語。
「ちはやふる」のように、胸にささるセリフがいくつも出てきます。
ここで、そのいくつかを紹介します。
１．仲間とワールドカップの代表戦を大盛り上がりで応援しながら主人公が胸の中でつぶやくセリフ。
この感動は誰のものだ？
（中略）
他人の努力の結果で酒飲むなよ
お前のことじゃないだろ
２．「才能ある」と褒められた先輩のセリフ。
才能なんかないよ
絵のこと考えてる時間が他の人より多いだけ
それにねあのね 褒めてくれるのはうれしいけど
やっぱり絵もやり方とか勉強することとかあってね
手放しに才能って言われるとなにもやってないって言われてるみたいでちょっと・・・
３．美術の授業での絵を褒められた主人公のセリフ。
遊びも勉強も手を抜かずにやってきたのに
なに一つ 実感が得られなくて
でも絵を描いて それが人に伝わって
初めて人と話せた気がした
４．美術部の先生のセリフ。
「好きなことは趣味でいい」
これは大人の発想だと思いますよ
（中略）
頑張れない子は好きなことがない子でしたよ
５．絵の手法を教えてもらった主人公。
絵を描く人っていろんなこと考えてんだ
自分が描く前は 絵を描くことって選ばれた人間だけが使える魔法みたいなもんだと勝手に思ってた
６．予備校で「天才」と出会ってびびる主人公に。
人は神と自分を比べることができないから
さっきほとんどの人が自分と彼を無意識に切り離して称賛してた
八虎にとって森先輩はそういう存在でしょ？
でも高橋君には違うらしい
悔しいと思うならまだ戦えるね
ここからは番外編。「へぇー」なセリフ。
知ってる？大学の学費。医学→薬学→歯学→芸術の順で高いんだぜ
東京芸術大学の絵画科は日本一受験倍率が高い学科なんですよ
（中略）
高校生が受かる倍率は実質60倍ですね
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