インベスター猫はライザップ株を保有しています。
含み損拡大中なのですが、手放さない理由の一つはプロ経営者・松本晃氏に期待しているため。
松本さんは、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やカルビーで経営手腕をふるい、ライザップの瀬戸社長に乞われてライザップの経営に参画。無鉄砲なM&A路線を改め、ライザップの立て直しに務めています。
そんな松本さんの日経のインタビュー記事が更新されました。
そこで心に残ったのが、記事タイトルの言葉。
社員に「頑張ったら給料が上がるよ」と言っても、あまり頑張らないです。「給料を上げた。だから頑張れ」と言う方が、絶対に大きな効果があるんです。
これは本当にそうだと思います。給料上げてくれたらもっと頑張る!
ちなみに記事は、松本さんが大事にしているJ&Jの経営理念「Our Credo(アワ・クレド=我が信条)」について紹介されています。これはとても興味深い。
クレドには、会社が4つの分野のステークホルダー(利害関係者)に対してどんな責任を果たそうとするのかが書いてあります。それぞれ優先順位がつけてあって、第1が顧客と取引先です。第2は社員とその家族で、第3にコミュニティー(地域社会)が来ます。最後が株主です。僕は今でも繰り返し読んでいて、この通りにやれば経営はよくなると思っています。
欧米の会社って、1位を株主に置いているのかと思いきや、そうではないのですね。
インベスター猫も、この優先順位に賛同です。
3位にコミュニティー(地域社会)がきているのもいいですね。核家族や一人世帯が広がって、地域社会の力が弱まり無縁社会に発展する中で、企業の地域貢献はより重要になっていくと思います。身近なところでは地域のお祭りなんかも、住民や自治会が企画運営を担うより、企業主体で進めたほうが継承も運営もスムーズなのでは、と思うこともあります。
松本さんにはクレドの精神でこのままRIZAPの経営を立て直してくれることを期待しています。そして、多くの日本企業の経営者もこれを読んで、社員の給料を上げてほしいです。
↓記事はこちらから。
↓第1回のインタビュー記事もおすすめです。伊藤忠時代にものを売りまくった武勇伝や、J&J日本法人に引き抜かれた経緯、カルビー時代に大切にしたことなどが載っています。
その中でもインベスター猫が心に残ったセリフ2点を紹介します。
その1。
給料の多い少ないなんて、サラリーマンではたかが知れています。むしろ若い頃から成功することに非常にこだわっていました。成功する人間は、誰かが(その能力や才能を)買いに来ます。だから私は、外の人から買われる、評価される人間になりたかった。それで伊藤忠をやめたのです。
そうなんです、サラリーマンの給料の違いなんてたかが知れている。だから、ラットレースから一歩外れるには、労働者階級にいてはだめなのです。でも、インベスター猫は外の人から買われる人間ではないので、このまま会社勤めをしつつ細々と投資で資産を増やしていくしかないです・・・。
その2。
内部の評価を全く気にしなかったのは、社内では自分の周囲に優秀な人間がいても評価せず、妬むだけだと思っていたからです。男は極端な嫉妬の世界に住んでいます。欲が深い。金にこだわる。地位とか身分、権力にこだわる。それはどこの組織も同じです。
ここまで言い切れるの、かっこいいですね。インベスター猫自身はいまのところ仕事で優秀な人間はそのまま評価するし尊敬するし、妬むっていう感情はあまりピンとこないのですが、たしかに嫉妬の世界に住む人間たちの存在も知っています。所詮サラリーマンの狭い組織の中でどんぐりの背比べなんてしたくないものですね。こういう負の感情に支配されることなく生きていきたいものです。
おしまいです。お読みいただきありがとうございました!
↓インベスター猫が投資を始めるきっかけになった本と漫画。投資を始めない限り、いつまでも資本主義に搾取される人生と気づく。おすすめです。
アマゾンプライム会員なら、インベスターZはPrime Readingで1~3巻が無料で読めます。プライム会員になれば、配送料無料に加えて、Prime Video、Prime Music、Prime Readingが見放題、聞き放題、読み放題。お申込みはこちら。
励みになりますので応援お願いいたします!!
ブログランキングはこちらから。