ショックすぎて今まで書けませんでしたが、インベスター猫が2018年に50万円の大損を出した「NEXT NOTES S&P500 VIX インバース ETN/2049」について語ることにしたいと思います。初心者が欲に目がくらんで痛い目みた話です。いまだに細かいことまでは分かっていないので、間違っている点もあるかもしれません。自分の理解を超えたものに手を出してはいけないですね。
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どんな商品？
野村証券の説明からの抜粋ですが、以下のような商品（仕組み）です。
「米国株式市場の将来の変動見込みを反映した指数である「S&P500 VIX短期先物指数」（以下「VIX先物指数」といいます）に基づき、日々の値動きがVIX先物指数の-1倍となる「S&P500 VIX短期先物インバース日次指数」（以下「インバース日次指数」といいます）に連動するように設計されたものです。」
これだけだとよくわからないですが、簡単にいえば、VIXが上がれば2049は下がり、VIXが下がれば2049は上がるという商品です。
VIXというのは、S&P500 の株価指標を対象としたオプションの価格をもとに算出しています。オプションとは権利を売買するものなので、「今後は株が下がりそうで心配だから”株を売る権利”を買う」、「株は安定推移しそうだから”株を売る権利”を売って利益を出す」といったイメージのものです。みんなが不安になると”株を売る権利”を購入する人が増え、ＶＩＸが上昇。なので、別名は「恐怖指数」と呼ばれています。
もちろん”買う権利”のオプションもありますが、今回の記事では”売る権利”のオプションのことのみを書きます。
なお、ＶＩＸはあくまで指数なので、VIXそのものを取引できるわけではないそうなのですが、VIXに連動する商品が設計されており、インベスター猫はそれ（2049）に投資をしていました。
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適温相場の中で・・・
インベスター猫は適温相場が続いていた2017年に2049に手を出しました。当初は多少のブレはあるものの大きな動きはなく、利益を出したこともあるそうです。
当然といえば当然ですが、VIXは先になればなるほど高くなります。だって、先になればなるほど相場がどうなるかわからないから、株を売る権利（オプション価格)の価格は上がるわけです。
VIX先物に連動させる場合、満期までの期間は一日ずつ減っていくので、期間が一定になるように、一定の期間が経過したら期近のVIX先物を売り、期先のVIX先物を買う行為（ロール）を行っています。これだと、「価格が安い期近のものを売り、価格が高い期先のものを買う」ので、ロールの度に価値は減価します。
ここがミソなのですが、2049はインバース（-1倍）なので、VIX先物の逆の動きをします。「価格が安い期近のものを買い、高い期先のものを売る」のです。
なので、VIXが下がれば価格が上がっていって儲かります。さらに、VIXが安定していれば、儲かります。さきほどの通り「期近のものを安く買って高く売る」ので、安定していれば儲かるのです。
なので、高い時に買って、しばらく放置していれば必ず儲かる。そう思って購入したのでした。
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ではなぜ大損したのか？
2049には強制解約オプションのようなものがあり、価格が一日に80％以上下落したら強制解約されるという条項がついていました。でもこれはリーマンショックのような事態が発生してVIXが大きく上昇しなければ、強制解約にはならないとされていました。実際には、リーマンショックの時ですら、該当していなかったのです。
ただ、2018年の2月初旬。ダウが1,000ドル以上下落したのですが、その際にVIXが急上昇。結果として、2049はなんと一日で90％以上の価値が下がるという事態になってしまったとのことです。
「リーマンでも大丈夫だったのだから。」という言葉だけを見て判断したことが大損の要因です。
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ここから得た教訓
自分が理解できるものに投資し、また分散させること。
すごく当たり前のことなのですが、早く儲けたい！と思う気持ちが強かったこと、しばらくはリーマンショック級の相場は起きないだろうと慢心していたこと、がＶＩＸ投資の失敗だったと思います。。。
「1-2年で億り人！」なんてことにはなれないと思いますが、こつこつ運用を続けることで、セミリタイアを目指したいと思います。
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