不祥事銘柄・東芝への投資で利益を上げたインベスター猫。「不祥事銘柄は今後の投資の切り口になるのでは?」と思い、この一年くらい⁽2018-2019⁾で話題になった銘柄について、考えてみました。なお、現在は、不祥事銘柄の一つフジクラに投資をしており、やや含み損となっています。
1.東芝
不祥事自体は、2015年5月に発覚した不正会計でした。ただ、その後は、監査法人の交代、ウェスティングハウスの減損問題と倒産、優良子会社東芝メディカルの売却、東証二部への降格、東芝メモリの売却、公募増資などがあり、現在に至ります。
不祥事自体はガバナンスの問題なので、しっかりやり直せばその後に期待は出来たと思います。ただ、上場を志向するあまり、会社が変な方向に進んでいった印象です(この点もガバナンスのいまいちさを表していると思います。)。優良子会社をどんどん売却したので、残った事業は他の総合電機と比べても利益率の低い事業ばかり。LNG事業の売却も白紙に戻ったので、さすがにもう買えないかな、という印象です。
2、KYB
2018年10月、免震・制振オイルダンパーの検査データ改ざんが行われていたことが発覚。改ざんの疑いのある免震・制振装置は全国で987件、計1万928本に上り、改ざんは少なくとも15年間にわたって行われたそう。
公表されて以降、株価は半値以下になっています。
免震・制振オイルダンパー事業は売上の3%弱にすぎず、連結売上高の約6割を自動車部品が占める。ということは、事業的には今後の回復に期待が持てるので、「2019/3月期の決算内容を見て、膿が出し切られた⁽=十分に引き当てた⁾ようであれば、購入を検討」という考えもできると思います。
ただ、地震大国の日本で、この不正はインベスター猫の倫理的に許せません。
安全性の一次調査では、改ざんの影響を大きく受けたと見られる建物についても震度6強や7の揺れでも倒壊する恐れはないという結果が出たそうですが、不正の件数などをみても到底応援する気にはなれません。。。
3.スルガ銀行
スルガ銀行は高収益の貸し出しが無くなった場合、ただの一地銀となりさがり、正直投資する魅力がありません。日本の銀行株を買うなら米銀買えば十分です。
また、こちらも倫理的にもNGです。「投資は自己責任」とはいえ、利益至上主義により自殺者まで出してしまった事態には嫌悪感です。
第三者委員会の調査報告に記載のあったパワハラにも反吐が出ました。
ノルマを達成できないと恫喝・暴力・ものを投げる・無視をする・みんなの前で罵倒する・詰問する・・・・言葉の暴力も良識ある大人の言葉とは到底思えません。
「何時間も詰問する」「何時間も立たせる」とかなんなんでしょうね。その間に仕事しろよ、と思います。こういう文化が日本の生産性を下げている。
社風が人を変えたのか。人が社風を変えたのか。事実は小説よりも奇なりです。
4.レオパレス
レオパレスは、2018年5月に建築基準法違反の疑いがある建物が見つかった旨を公表。そしてその後2019年2月にも追加で見つかった旨を公表しています。
違反をちょこちょこ出す会社は信用できません。あと、前にインベスター猫が訪れた物件は本当に「壁が薄かった」。隣の部屋の人の寝返りの音も聞こえたくらいです。こういう会社が日本の住環境を下げている。購入は見送ります。
こうやってみると不祥事株への投資というのは難しいですね。。ただテーマとしてはありだと思うので、引き続き研究していきたいと思います。
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