「教養としてのアート 投資としてのアート」という面白い本を読んだので紹介します。
投資先としての現代アートの市場規模や可能性、購入時の重要なポイントなどが詳しくわかりやすく書かれています。
今まで「現代アートなんて別世界」と思っていましたが、投資先としての可能性を大きく感じたので、今後現代アートへの投資を検討していきたいと思います。
本書のなかで、インベスター猫が「目からうろこ」だったポイントと感想をいくつかお伝えします。
(注:インベスター猫の意訳もあります。)
1.世界と日本の現代アート市場規模
世界は8兆円。年率5%以上の伸び。めっちゃ伸びている。
米国は3兆円。中国は1.5兆円。日本は500億円(世界の1%未満)。日本は完全に出遅れ。
世界最大のギャラリー「ガゴシアン・ギャラリー」の年間売上は1,000億円。
大手ギャラリーは一度販売した作品も買い戻せる「信用力」がある=価値が下落しづらい。
2.投資対効果
富裕層がアートは「投資対効果が良い」と考えているから市場が拡大している。
賢く買えば、株式投資より利益が出せるし、価格が上がらなくても、自宅で作品を眺めて楽しめる。
3.どんな作品を買えばよいか
・個人の好みで買うと失敗傾向
・評価が上がる作品の特徴は、「発明品であること」(これまで存在しない表現手法。)
・評価が上がる作品の特徴は、「インパクトがあること」(昨年、バンクシーの絵が1億5000万円で落札直後にシュレッダーで裁断されたのなんて、まさにこの例なのかもしれません)
・日本人は超絶技巧(細部まで細かい絵など)がお家柄だし好きな人が多いが、現代アートしては価値がない
・美的基準よりコンセプト基準(作品がきれいかどうか、写実的かどうか、うまいかどうかは現代アート(投資価値)には関係ない。作品の「コンセプト」が重要)
・作品だけでなくアーティスト(作者)も重要(ずっと同じ作風の人はだめ、自頭がよくて、常にアンテナはって、コミュニケーション能力があって、あきらめない忍耐力があって、本気のアーティストじゃないとだめ)
4.アートは分からないから面白い
そもそも「現代アートはよくわからない」と今まであまり興味がなかったインベスター猫。
ところが、この本には、「現代アートは分からないから面白い」「アートはすでにわかっているものを見たりする行為ではない」「すでに理解できるものにだけ興味をもつ人は探求心がない」「探求心がある人がアートを好む」というようなことが書いてあり、現代アートへの見方が大きく変わりました。
「美的基準よりコンセプト基準」という考えは初めて知りましたが、面白い捉え方ですね。
5.どうやって買うか
では、いざ「現代アートに投資をしてみよう!」と思っても、素人は何から始めればよいかさっぱりのはず。この本には、海外のアートフェアや、日本のギャラリーでの買い方、ネットでの買い方など詳しく書いてあります。巻末にはおすすめアーティスト一覧もあるので、インベスター猫はその中から検討を始めてみようと思います。
6.その他所感
アートへの投資は、「作品に投資をする」だけでなく「アーティストの人生に投資する」という意味合いもあると思うので、無機質なETFの買い付けよりも、楽しそうだなと思いました。
夢も特技もない平凡なインベスター猫、他人の夢を応援することで、つまらない人生に彩りを添えてみたいと思います。
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