ことし4月、東京・豊島区の池袋で、旧通産省の幹部だった飯塚幸三元職員(88)が運転する乗用車が暴走して歩行者などを次々にはね、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が犠牲になった悲しすぎる事故。
遺族の方は、「交通事故はほかの誰かの命を奪い、日常を壊してしまう。今後、2人のような被害者と私たちのようなつらい思いをする遺族がいなくなるよう加害者に対し、重い罪での起訴と厳罰を求めたい」と訴え、署名活動を開始したそうです。
署名活動は、下記リンク先からダウンロードして郵送もできますが、明日3日も池袋駅近くの南池袋公園でも行われるそうです。
↓こちらに、遺族が公表した父の日の動画があります。こんな事故は、二度と起こしてはいけないと思います。
(リンク先より引用)
遺族が報道各社に提供した動画には、去年の父の日の2日前に、亡くなった莉子ちゃんがお父さんに感謝の気持ちを伝えるなど、家族の幸せなひとときが残されています。
莉子ちゃんはお父さんが帰ってくるのを玄関で待ち、「父の日ありがとう」と言って、クレヨンで画用紙に描いたお父さんの似顔絵を手渡していました。
莉子ちゃんは「お父さんの笑った顔と困った顔」と言いながら絵の説明をしていました。
このあと手作りのケーキも手渡し、真菜さんが「莉子が作ったんだよね」と言うと、莉子ちゃんは「まぜまぜしたの」と言ってケーキ作りを手伝ったことをはにかみながら話していました。お父さんに抱き締められた莉子ちゃんはうれしそうな表情を浮かべています。
↓事故当時、運転者が90歳近い高齢者であったことや、100キロを超すスピードが出ていたこと、通行人を次々に何人もはね、青信号を通行中だった母子を死亡させたことに衝撃を受け、高齢社会の日本にあって「他人事ではない」と思い書いた記事です。免許制度の問題、高齢者の移動手段の問題などさまざまな議論がなされ、交通事故がなくなる社会になることを願います。